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トランス

 前回の「催眠暗示」で書いたが、催眠術はトランス状態にすることである。しかし、実は催眠状態=トランス状態ではない。斎藤稔正『変性意識状態に関する研究』によると変性意識において起こる現象を、次のようにカテゴライズしている。

時間感覚の喪失
空間感覚の喪失
主観―客観の差の感覚の喪失
言語感覚の喪失
自己感覚の喪失
恍惚感
一時性
受動性
注意集中
宇宙識

(斎藤稔正『変性意識に関する研究』p.10-11から引用)

 催眠状態とは、トランス状態の中でも特に「主観―客観の感覚の喪失」と「受動性」がある時のことであると考える。トランスとは、催眠術以外にも薬物、瞑想、集中等から引き起こされるが、トランスになれば上のような特徴すべてが現れるわけではない。
 催眠術師が求めるトランスとは、主観―客観の感覚によって、催眠術師の言葉(暗示ではない)を、主観のように感じてしまう事と、受動性の高まりによって同じく言葉に素直に反応してしまう事だろう。そこに、催眠術の本質があると思われる。

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