三十路の手習い

 先月末に、催眠のワークショップに参加しました。実は、私はいままでに一度も催眠を習ったことがなかったので、催眠をはじめてから15年経って、はじめての経験でした。教えていただいたのは、カウンセラーの、高石宏輔さんです。
 なぜ、今になって催眠を習ったのかといいますと、高石宏輔さんのHPやtwitterの催眠に関する記述が、とても納得し激しく共感できたからです。そして、その内容をどうやって人に教えているのかに強い興味を覚えたからです。
 ワークショップを受けてみて、想像以上に得るものがありました。とても楽しい時間で、満足できました。内容としては、古典催眠を通じてコミュニケーションの重要なポイントを体で覚える、といったものだったと私は理解しています。催眠に関わって十数年、こういう体験ができて本当に良かったと思いました。そして、このページも長い間放置してありましたが、いろいろと思うことがあったので、少しずつまた書いていこうかなと思いました。

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Derren Brown part2

Derren Brownの解説パート2です。
"voodoo"という題名の不思議なVTRです。
今回は、これを分かる範囲で
催眠的な部分だけ解説します。

先ず、内容ですが、
森の中でDerrenが女性に話をしています。
その後、女性を立たせて人形を見せます。
そして女性の指輪を人形に入れます。
そうしたらDerrenは後ろを向き、
人形をひもで縛ります。
すると、女性は動けなくなります。
さらに、女性の10カウントさせながら
人形の口の部分(?)を縛ると
女性がしゃべれなくなる、というものです。

さて、解説です。
全体的な事を言えば、この動画は
催眠の基本的な現象を使った動画です。
催眠では、体の動きが止まったり
声が出せなくなるという現象が起きます。
つまり、簡単にいってしまえば、
催眠誘導をして体が動けない暗示
声が出せない暗示をした動画です。

しかし、Derrenは催眠誘導の部分と
暗示の部分をとても自然にやっています。
所謂、催眠誘導に見えない方法で
催眠誘導をしています。
そういう意味では、とてもエリクソン的な
動画であるとも言えます。

で、この動画の一番の肝は
セッティングです。
この場所がそもそも、この動画の現象を
起こす一番のポイントになっています。
そして、文化に根付いた信念を
とても上手く利用しています。
これもとてもエリクソン的です。

イギリスの動画だと思いますが、
枯れ葉が敷き詰められた森の中
そして、黒ずくめの衣装。
やはり連想されるのは、魔女だったり
魔法だったりすると思います。
日本であれば、神社やお寺という
場所に近い感覚を女性は
感じているかも知れません。
そういった、ものを連想させる場所である
それだけで、トランス的な感覚が
引き起こされています。

そして、催眠誘導のきっかけは握手というか
手を持ち上げたときです。
あの時に、Derrenは色々な事をして
右手のカタレプシーを起こしています。
これがきっかけでトランスに入れています。

そして、ここからが暗示です。
今回の暗示は言葉ではなく
人形というシンボルを使ったものです。
相手の大事なモノを人形に入れる
という儀式的な行動によって、
間接的に人形と相手を結合します。
エリクソン的に言えば結合法ですね。

そこからは、むつかしいことはありません。
人形を動かしながら
”できますか?””試してますか?”という
”××出来ない”という前提を含んだ
言葉を使いながら、その暗示を強化しながら
体の動きを止めたり、声を止めたりしています。

以上が解説です。

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催眠家のための英語入門

もう一度紹介します。
とにかく、全部を読んで欲しいブログです。
とても貴重な内容がてんこ盛りです。

http://blog.goo.ne.jp/kurubushi-rm

ホント、素晴らしいの一言ですね。

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無事終了

めんたねのこうじさんを迎えた
催眠誘導講座が盛況のうちに終了しました。
こうじさんも驚くほど、今回の講座のレベルが高く
皆さんしっかりとエリクソンの誘導を会得していました。
参加して下さった方、ありがとうございました。

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「本当のエリクソニアン催眠誘導」

ヒプノロジー×めんたねのコラボレーション企画。
あの「めんたね」のこうじさんの催眠誘導講座が受けられる!

この度、めんたねのこうじさんを名古屋へ招いて
ヒプノロジー主催のエリクソン催眠誘導講座を開催します。
こうじさんは、催眠誘導を教えることを止めてしまいましたが、
ヒプノロジー主催の講座にゲストとして迎えることで
無理を言ってやってもらうことになりました。
この機会を逃すと、こうじさんの催眠講座は二度とないかもしれません。

日時 2008.9.20(土)9:30~17:00
    2008.9.20(日)9:30~17:00
会場 名古屋市内会議室
講習費 50000円
定員 8名 (最小催行人数 4名)

★この講座の特徴・特典
・「エリクソニアン催眠誘導のやり方」に焦点を絞る
・原理の解説・実践ワークの二本立て
・催眠誘導の実践練習の場をしっかり提供
・参加者の誘導を個別チェック、アドバイスするため、少人数制(最大8名。)

★ここまで必ずできるようになります
○ハンドシェイク・インダクション(握手誘導)
初対面の人や催眠誘導されるのがはじめての人を相手にしても、
握手をしながら、相手に話しかけるだけで、
そのままトランス誘導できるようにします。
(成功率9割程度)

○リバースセット
イエスセット、ノーセットは有名ですが、
ほとんどそのやり方を知られていないリバースセット。
普通の方法ではトランス誘導されづらい人に有効で、
3つのセットを使いこなせれば、
トランス誘導の確立がアップします。

これらの技術を参加者全員にきちんと伝えるのが
今回の講座の一番の目的です。
おそらく、今、日本国内で
ハンドシェイク・インダクション
リバースセットの技術を
きちんと教えると明言している講座は
ほかに一つもないのではないかと思います。

○暗示的言葉遣い
エリクソニアン催眠誘導のポイントは、
言葉の中にさりげなく暗示を入れること。
これは、相当数、練習しないと、
口を開けば暗示的言い回しが出てくるようにはなりません。
今回は、日常から思わず暗示を連発してしまうような
口癖を徹底練習します。

○催眠誘導の本当の使い方
催眠誘導のできるみなさん、あなたは催眠誘導を使って、
一体、どんなことができますか?
催眠誘導の技術を本当の意味で、自分や他人のために
役立てている人たちが、正直、少なすぎる。
ぼくは、そう感じています。
今回は、催眠誘導とはどのような局面で、
どのような相手に、
どのようにして使うと、
どんな効果があがるのか?
実践レベルでの催眠誘導の本当の使い方というものも
お伝えします。

★参加申し込み

kyoske096@yahoo.co.jp

まで、メールで申し込み下さい。

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子どもを寝かす

前回のエリクソン読書会の参加してくれた
Aさんのブログで、子どもを寝かすという話題がありました。
Aさんは、とても上手く子どもを寝かしつけました。

私がその記事を読んで、
催眠誘導と子どもを寝かしつける事は
似ている部分があると感じました。
もちろん、Aさんもそれを知っていた訳ですが。
その共通部分の一部について書きたいと思います。

子どもを寝かしつける事と催眠との共通点の一つは
ペーシングとリーディングです。
なかなか寝ない子どもは、意識か覚醒している状態です。
それを、急に睡眠状態にするのはとてもむつかしいのです。
なので、最初は覚醒した意識に合わせてあげることが重要です。
具体的には、少し話しかけます。
内容としては、子どもが今なにを見てるのか、何を考えてるのか、
何を感じてるのか、です。
そして、それらの内容を肯定してあげることが最初です。
実際は「××を見てるんだ~」「××がおもしろいんだ~」という感じで。
しかし、それらの話を細かく聞いてはいけません。
細かく聞いていくとさらに意識が覚醒します。
このプロセスがペーシングです。
相手に合わせるという事です。

催眠で言うと、催眠誘導が始まる時点で
相手の今の気持ちや感覚を聞くこと、
そしてそれを肯定することで
相手に合わせます。
合わせ方は様々な方法がありますが、
今回は省略します。

次に、子どもを寝かしつける次の段階です。
相手の合わせたあと、自分が口数を減らしていきます。
だんだん話すスピードをゆっくりしたり、
間を大きく開けたりします。
そうすることで、子どもの反応もゆっくりしてきます。
これがリーディングです。
そして、最後は自分がしゃべらなくなると、
子どもも口を閉じ眠っていくでしょう。

催眠だと、相手に合わせたあと、
催眠状態へ誘導していきます。
それは、相手の感覚の変化を取り上げたり、
選択をさせ反応を絞っていくことで
リードしていくのです。

どうでしょう、子どもの寝かしつけと
催眠誘導が似ていることが伝わったでしょうか?
ここに書いたこと以外にも重要な点で
共通点があるのですが、
それは、是非、自ら発見して欲しいと思います。

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Derren Brown

ブログの読者からなメールがありました。

「Derren Brownというマジシャンがいて、
NLPや催眠を使っているらしいのだが、
何をやっているのか分からないので
解説をして欲しい」

というような内容でした。
Derren Brownについては、話に聞いたことがあり、
YouTubeの動画もいくつか観ました。
テレビ番組等で、不思議な現象を見せています。
おもしろいなとは思いますが、
全てを催眠に結びつけるのは、ちょっと違うなとも思いました。
彼の行っていることはショーであり、
種や仕掛けもあるのが前提だと考えた方が良いです。
それをふまえて、彼の動画で催眠や現代催眠、NLPと言われている
部分を私が観た範囲で解説してみようと思います。

ただし、私は英語のリスニングが弱いので、
細かい文章は分かりません。
また、分かる部分のみの解説ですし、
それが正しいかどうかも分かりません。
全くトンチンカンな解説かもしれません。
以上の点を了承の上お読み下さい。

今回の動画はこれです。

http://jp.youtube.com/watch?v=befugtgikMg

簡単に説明すると、メガネのおじさんに事前に欲しいプレゼントを
紙に書いておいてもらい、その後Derren Brownと会話をしたあと、
何が欲しいか聞くとDerrenの誘導した通りの「BMX」と答えてしまう
というものです。

ここでは、いくつかの催眠テクニックが用いられています。

先ず一つ目が、握手による催眠誘導です。
動画の1:30のところで、Derrenが握手を求め相手が手を出しますが、
握手をせずに反対の手で持ちます。
NLP的に言えば、パターンインタラプションです。
これにより、相手の意識を変化させています。
動画をよく見ていると、相手の表情がその握手前と後では
違うことに気づくでしょう。
握手後では、何かぼーっとしたような表情になっていますが、
これが催眠に誘導されたときに起きる特徴的な表情です。
それまでは、笑ったり目や眉が良く動いていたのが
鈍くなっていると思います。

このようにトランスを発生させて、
その後にNLPで言うところのアンカリングをしています。
アンカリングは簡単に言うと、条件付けです。
何かと何かを結びつけます。
例えば、感情と行動を結びつける。
条件付けで言えば、よだれとベルを結びつける。
今回は、バイクに関する単語と相手の肩を触ることを
結びつけています。

他には、エリクソンで言う散在の技法を用いています。
BMX Bikeを連想させる単語をそこだけ強調して話しています。

あとは、最初の会話がイエスセットかもしれないですね。
それに、箱の大きさがある種のメッセージになっているかもしれません。
後ろで回っている映写機や部屋の模様なども、
サブリミナルと言いたいようですが、
多分、それは演出で関係ないと思います(笑)

以上が、私なりの解説でした。
メールを下さった、Sさん、参考になったでしょうか?

好評であれば、他のものも解説します。

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言葉を発しない催眠誘導

先日、エリクソン催眠誘導のワークショップをやりました。
ワークということで、体験を中心とし、
参加者に実際に誘導を体験してもらい、
そして、それを解説し、実際にやってもらう
という方式でやりました。
なので、私が実際に全ての誘導のデモをやったのです。
いくつかやったのですが、一番インパクトが合ったのが、
やはり、一言も言葉を使わない催眠誘導でしょう。

言葉を使わないというのは、文字どおり、
口からはまったく言葉を発しません。
そして、文字を使ったりもしません。
純粋にジェスチャーのみで催眠誘導をしました。

エリクソンの催眠誘導の法則というか、
その裏にある理論的な部分を理解すると、
暗示の文章すら必要のない誘導ができるようになるわけです。
そして、それが言葉の部分よりも、誘導に置いて
重要なウェイトを占めているのです。

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ヒプノロジー

このブログのもとになったサイト、
ヒプノロジーを新しくしています。

http://psycholog.cocolog-nifty.com/hypnology/

このブログでは、私の主張が多いですが、
ヒプノロジーの方は、中立的に情報だけを集めて
発信していこうと思います。
完成したら、もとのサイトは消そうとおもっています。

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上手くいかない訳

催眠をやっていて、
うまく誘導できないと嘆く人を見ます。
その時、その原因をどう解釈するべきか
人によって考えは違うと思います。

催眠の失敗を分析することは、
とても有用です。
しかし、多くの人はそれをやりません。
やったとしても、慰め程度というか、
傷の舐め合いのようです。

さて、古典的な催眠の失敗を考えたとき、
主に3つの原因が考えられます。
それは、誘導する側、誘導される側、
そして最後に催眠誘導の方法自体。
誘導する側は、タイミングや発声やしぐさなど
にほとんどの原因があると思われます。
誘導される側としては、きちんと
誘導に集中しているかという部分がほとんどでしょう。
(現代催眠的に言えば、
誘導されれる側には原因はあり得ないですが)
そして、忘れがちなのが、催眠誘導自体が
実は間違った方法であるという分析です。
しかし、多くの催眠にはまっている人は
最後の考えは思いつきません。
実は、古典催眠のいくつかの方法は、
一見して正しそうでも、実は意味のないものがあります。
しかし、それが意味のあるものに見えてしまっている人が
沢山居るのも事実です。
どうして、それが意味のあるものに見えてしまうかというと、
一度催眠にかかった経験のある人にとって、
本当に意味のあるもの以外でも、催眠誘導として
理解されてしまえば、催眠誘導になってしまうからです。
(ここら辺はむつかしい話なんですが)
とにかく、催眠誘導自体に疑問、
果ては催眠自体に疑問を持たずして、
催眠の上達はあり得ないのです。
そして、それに気づけない人は、
意味のない誘導をし続けて、
その原因を自分や相手になすりつけ、
一生、正しい催眠誘導を会得することのないまま、
講習会やワークショップを渡り歩くことになるのでしょう。

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